XPPenペンタブレットの技術仕様に関する用語
筆圧レベル(Pressure Sensitivity Level):使用者の力加減によって、描かれる線の太さや濃淡が変化します。圧力感知レベルはペンタブレット(手描きタブレット、手描きディスプレイ)の重要な技術仕様です。一般的な基準に基づいて、一般的に1024レベル、2048レベル、4096レベル、8192レベル、16384レベルに分けられます。筆圧感知レベルが高いほど、使用者の筆の軽さや重さの変化に対する感度が高くなり、より微細な違いを感知できます。
読み取り解像度(LPI,Lines Per Inch):画像の水平または垂直方向の1インチあたりのラインの数を示します。ライン数の単位はline/inch(ライン/インチ)で、LPIと略されます。たとえば、4000LPIは1インチあたりに4000本のラインがあることを意味し、解像度が高いほど、拡大した際のジャギーがより小さくなります。一般的な解像度には2540、3048、4000、5080などがあります。ラインの密度によって点のサイズが制御され、ライン数が少ないほど目に見える点が大きくなります。したがって、高い解像度ほど線の描写が細かく、低い解像度ほど荒くなります。
レポートレート(RPS,Reading Speed):デジタル入力デバイスがコンピュータに入力情報を送信する頻度を表す指標です。単位は通常、「回/秒(RPS, reports per second)」となります。高いレポートレートを持つデジタル入力デバイスは、より迅速で正確な入力体験を提供します。デバイスは使用者の筆圧や座標などの情報を頻繁に更新し、リアルタイムで反応します。
特にデジタルアーティストやデザイナーなどの専門家にとっては、高いレポートレートは重要な要素です。レポートレートの高いペンタブレットを使用すると、より滑らかな描画が可能となります。一般的な読み取り速度は、133点/秒、150点/秒、200点/秒、220点/秒などがあります。読み取り速度は、デバイスが1秒間に処理できるデータの量を示し、速度が高いほど表示がスムーズになり、遅延現象を効果的に回避することができます。
読み取り高さ(Sensing Height):デジタル描画デバイスにおいて、ペンやスタイラスの先端がデバイス上で感知される最大距離を指します。つまり、デバイスとペンの間の距離が読取高さ以下であれば、デバイスはペンの位置を正確に検知し、それをコンピュータに反映します。一般的に、適切な読取高さは9〜15ミリメートルの範囲で設定されます。これにより、使用者はペンの位置や動きを正確に把握し、描画や書き込みの制御が容易になります。
傾き検知(Tilt sensitivity):ペンタブレットのペンの操作感を本物の鉛筆に近づけるために導入されたものです。傾き検知を備えたペンは、斜めに傾けたときに、本物の鉛筆のように陰影をつけることができます。これは、陰影をつけた絵を描く際に、重要なポイントになります。
これにより、ペンを傾けた角度に応じて線の太さや濃淡を制御することが可能となります。傾き検知機能に対応するソフトで、スタイラスペンを傾けるとそれに合わせて描画される線の太さや濃淡が変化します。例えば、ペンを傾けると線が細くなったり太くなったり、筆圧や筆先の角度によって描かれる線の特性が変わったりすることが可能です。
筆圧と傾き検知の違い:筆圧は使用者の筆の力に応じて、線が太さや明暗が変化します。一方、傾き検知機能は筆の傾きの角度に応じて変化します。